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2021年に買って音質のよかったアルバム

  最近はデジタル音源を買うケースが増えてきました。レコードは欲しくても新譜では少ないし、あっても高価なんでデジタル音源になってしまい、CDだと中古でとても安く買える時に購入するパターンです。

 デジタル音源の購入先は主にHDtracsになることが多く、四半期ごとぐらいに全品割引セールを行ってくれます。尚、Hi-Reso New Releaseだと毎週20%引きのクーポンを送ってくるし、カートに入れたまま忘れている(買うか迷ってる)と特別クーポンを送ってくることもあってマメな商売をされてます。

 2021年に少ないながら買ってよかったと思う音楽アルバムをデジタル音源、CD、レコードに分けて記録しようと思います。


ロックバンド レッド・ツェッペリンを聴く

 ビートルズのアビーロードを抜いて全英ヒットチャートアルバム1位になったのがセカンドアルバムLED ZEPPELINⅡである。ロック史上燦然と輝くアルバム『アビーロード』にとって代わるのだが、これもまた名盤の中の名盤であると思う。メロディラインの綺麗なビートルズからハードロックと呼ばれる時代への変節点であり、大音量とともにエネルギーが溢れかえっていた中に若者として拙者も宝物のようにロックを聴いていた時代である。


 メンバーは4人で誰もが稀有な存在だったため、ドラマーのジョン・ボーナムが急逝したため解散してしまった。未だに続きを聴きたかったのは拙者だけではないだろう。ベースのジョン・ポール・ジョーンズと創り出すグルーヴ感はとても心地良いし、ジミー・ペイジの弾くギターラインに合わせてリズムをうねらす一体となったサウンドは他ではマネができない。ロック・ドラマーとして最高の呼び名が高いもう一人のドラマーであるキース・ムーンとは親友であり、当初のドラマー候補だったことは面白い。ドラマーで好きなのは、ジョン・ボーナム、ジェフ・ポーカロ、スティーブ・ガッド、トニー・ウィリアムス、チャーリー・ワッツかなと思う。
 ファーストアルバムの1曲目Good Times Bad Timesを聴いた瞬間に虜になり、ロバート・プラントの高い歌声が脳天をぶち抜かれたことが蘇る。そしてこの2枚目はよりハードな音の展開でエネルギッシュなまま1枚があっというまに終わってしまう。作曲的には他者の歌詞やメロディラインを意図的に嵌め込んであるため、いろいろと物議をかもしたようだが、名盤であることは疑いようのないことだと思う。

 レッド・ツェッペリンで所有していなかった唯一のアルバムはサードだけで、移民の歌が有名な曲だ。これは発売当初、アコースティックな編成になっていてハードロック路線から外れたと言われたことと移民の歌のリフレインがやっぱりセカンドの雰囲気と違うのがあって、ついに買わずじまいだった。
 随分と時間が経って、やっぱりツェッペリンファンとして欠落は淋しい限りと思い、リマスター盤のデジタル音源をHDtracsから買ったのだ。


 これが実に録音がいい!プラントの叫び声が彼方に響くかのようなエネルギッシュで感動ものだ。全曲を聴いてみると、どの辺りがアコースティック回帰などどいう論調になるのか不思議でならない。
 全曲エネルギッシュだし、ペイジのギターにボンゾのドラムが絡んできて、独特のグルーヴ感が堪らない。そしてこの曲調はフィジカルグラフティの前哨であることは明白だと思う。うーん買って良かった、今聴いても斬新だ。

スティービー・レイボーン テキサス・フロッド DSD64 で聴く

  ブルースギターのトーンがそこはかとない重さを感じるスティービー・レイボーン&ダブルト・ラブルのデビュー作をDSD64でダウンロードした。
 ずっとレコードを買おうと思っていたのですが、高くて競り負けてしまいDSD64の文字に負けて買いました。


 レイボーンと言えばあのSRVと貼られたストラトキャスターが、トレードマークになっていて、標準より弦を太くしているようです。それが腰の落ち着いた音に寄与しているのかもしれないですね。
 デビューアルバムから馴染みのあるサウンドが繰り広げられた良いアルバムで、トミー・シャノンのベースとクリス・レイトンのドラムが、グルーヴしながらリードギターを浮き輝かせている。


 2013年にリマスターしたようでDSD64で聴くとブルースの波が徐々に高くなってゆく様が見える。
 こんなに綺麗な音だとR&Bの泥臭さが消えてしまうかと思いきや崇高さが相まって新境地のようだ。

スティービー・レイボーン『Soul to Soul』:レビュー

ジェフ・ベックのワイヤードを聴く

 ジェフ・ベックと言えばイギリスのロック三大ギタリストの一人だ。この三大ギタリストはロック黎明期にヤードバーズというバンドがあり、3人ともここから出たのだけどバンドはさほど売れなかった。
 一人はエリック・クラプトン、もう一人はジミー・ペイジで、ヤードバーズの後のバンドが各々クリーム、レッド・ツェッペリンだからメジャーバンドになっている。それを考えるとジェフ・ベックはバンドとしてよりソロとして名を馳せたように思える。

 ジェフ・ベックグループというバンドではハスキーでサッカー好きなロッドスチュアートが有名になったベック・オラというアルバムがカッコイイ、それからカーマイン&アピスとのライブ盤なんかはギンギンロックンロールでジェフ・ベックのギターが唸り続けて、これまたカッコイイ。
 このギターの唸りとディストーションの効いた震えをオーディオテクニカのAT-33Saはメリハリよく聴かせてくれる。明瞭で音の立上りが鋭く、さすがデジタル時代のHi-Fiカートリッジだと唸らされる。低音の出方もタイトで膨らむことが無く、バスドラムのドシっとした音が響く、でもそれ以上に高音域の音の張りが伸びやかで綺麗です。
 音楽のまとまりとか言われるけれど、奥行きや左右の音が録音編集された意図通りにでるのであれば、音楽性の問題はプロヂューサーのセンスだと思う。シバタ針なのでレコードノイズを拾いやすいかと思っていてけど、それほどではなく十分に使い易く非常に優れたカートリッジでモニターライクだけど意外と機器疲れはしなくて嬉しい。
 ジェフ・ベックを有名にしたのは『悲しみの恋人たち』というスローなインストルメンタルな曲で前作アルバム『Blow By Blow』に入っているインストルメンタル曲です。ちなみに邦題は『ギター殺人者の凱旋』という衝撃的なタイトルになっている。
 この後に出たアルバムが今回の『ワイヤード』でこれもまた全曲インストルメンタルでヤン・ハマーのシンセサイザーとのツインリードが炸裂する音を聴いてぶっ飛んだ覚えがある。ジャズがフュージョン系になってきてカテゴリの境が無くなりだしたころといえどもロックフュージョンと呼べるのは後にも先にもこの1枚だけではないかと思う。
 フュージョンというとシャカタクやカシオペアを思う人が多いと思うけど、もともとジャズからの流れなので力づよいウェザーリポートが王道ではないかと思う。でもやっぱりウェザーリポートはジャズなんだよね。ワイヤードを聴くとそれがよく解る。



ロリー・ギャラガーを聴く

  1970年前半は有名なロックギタリストに溢れているけれど、ブルースギター弾きとして忘れてはいけないのがロリー・ギャラガーです。ライブでの演奏がつとに有名ですが、この当時のスタジオアルバムも優れている。その中から、HDtracksからでたリマスターした96kHz24bit版を律義に送ってくれる20%OFFクーポンでタトゥーを買ってダウンロードした。



 まず聴いて驚いたのは、こんな綺麗な音だったかしらんというぐらい鮮明でエッヂの利いた音なんです。相当昔なので記憶が定かではないのですが、もっとワイルドで歪んだブルースだったように思うのですが、最近のマスタリングは優れているし、生テープを綺麗に再生できるからでしょうが、リマスターしたハイレゾ版に優れものが多いようです。



 ギャラガーのギターも良いけれど、ヴォーカルもブルースっぽくていいんです。マスタリングも良いから、ヴォーカルとギターリズムセクションのバランスが綺麗でとても聴きやすい。聴きやす過ぎて当時の粗削りの粘っこさが足りないのがちょっと淋しいが、ついついリズムとギターに弾きこまれてリズムをとっていた。買ってよかった。

サンタナのスーパーナチュラルを聴く

 1990年にリリースされた18枚目のアルバムで3,000万枚以上のセールスを記録した大ヒット作である。多彩なゲストを迎えてヒップポップなサウンドを交えリズミカルでノリの良い仕上がりになっている。それまでもラテン・ロックだたけど、ノリの良さには欠けていたように思う。どこかちょっとブルージーで陰な部分がギターのメッサブギー音と同調してたけど、これはポップだ。

 普通に聴くとまず音量の大きさに驚く、そしてベースの低音が力強くリズムを切るのに驚き、ヒップポップなヴォーカルが楽しませてくれる。女性ヴォーカルのローリン・ヒルの歌声がこのアルバムに良く似合っている。ギターサウンドとしては最後の収録曲、ザ・コーリングが聴きどころでクラプトンとサンタナのギターが唸っていて左がサンタナで右がクラプトンだと思う。クラプトンの弾いている時間がもうちょっとあったらとおもうのだけれど、クリアなハイトーンが聴ける。イヤフォンもいいけど、ちょっと大きめのスピーカーで聴けたら空気の揺らぎが味わえると思う。


ジミ・ヘンドリックス Are You Experiencedを聴く:レビュー

  エレキギターの神様のような人のデビューアルバム。1967年のアルバムですが、アマゾンで2013年にリマスターされたと思われるレコードを買いました。

 デビューアルバムはイギリス発売がオリジナルのようですが、この盤はアメリカ版に準じて、1曲目にPurple Hazeが入ってます。


 このレコード盤は実にいい音がして大当たりです。マスターテープのヒスノイズもほとんどないし、音圧は高いしキレはいいし、ダイナミックでエネルギッシュなサウンドが縦横無尽に炸裂してくれます。うん、これがロック。

 ディストーションを音楽にした最初の人だと思える。なにせペダルを踏んでますからね、ここから電子音楽が開いたように感じる。バックトゥザフューチャーでマイケル・J・フォックスがダンス会場でジョニーBグッドをギターで弾いて、それを電話でチャック・ベリーに知らせるシーンがある。ここで乗ってしまったマイケルはディストーションしちゃうけど、ダンスをしていたみんなは驚いて止まってしまう。そうその当時は雑音なんです。ちなみにマイケルの赤いギターはチャック・ベリーが持ってたギブソンのES345TDCのようで気が利いてる。でもペダル踏まずにトレモロだけであんな音はでないように思える。

 白いストラトキャスターの弦の上下を張り替えて、左手でネックを押さえる姿は忘れることはない。

ロイ・ブキャナン『メシア再び』『LOADING ZONE』を聴く:レビュー

 『メシア再び』

 ロイ・ブキャナンは1970年代に活躍し、テレキャスターを有名にしたギタリストと言われてます。エレキギターの奏法や音の出し方などで先駆的であり、むせび泣くギターでも有名です。


 本作は、デビューアルバムにあるメシア再びを取り上げて、アルバムタイトルにもなっていますが、これは邦題で原題はA Street Called Straigtです。

 内容的にはブキャナンの朴訥とした詠い方が印象に残ってしまい、ギターサウンドは穏やかな楽曲が多い中、タイトル曲は語りの入った楽曲でエキセントリックなギターが渋いです。

 力みなく落ち着いた構成であり、ギタリストというよりは素朴な楽曲のアルバムという感じです。ギターワークを楽しむなら次作のLoading Zoneだと思います。


『LOADING ZONE』

 アルバム『LOADING ZONE』は、スタジオ録音の6枚目にあたり、参加しているミュージシャンがヤンハマー、スタンリークラークと豪華で1977年にリリースされている。ジェフ・ベックがブローバイブローでロイ・ブキャナンに捧げるとクレジットして有名になった。
 泣きのギターといわれているが、このアルバムではフュージョン系の音になり、新しいギターサウンドが展開されていて本領が発揮されていると思える。これはヤンハマーとスタンリー・クラークがチックコリアのリターン・トゥ・フォーエバーに参加していた影響をうけているように思える。

 テレキャスターのギターサウンドが兎に角気持ちよく、どこまで弾くのだろうと吸い込まれてゆくのが痛快である。このサウンドの流れに続くと思われるのがアル・ディ・メオラの初期の作品である。
 ロイ・ブキャナンはジミヘンの演奏を見た時に、自分がテクニックで苦労して出す音を、電子機材を使っていとも簡単に出すのに驚いた。そのせいだろうか、シンセサイザーを取込んでかなり複雑な音の重なりを作っている。
 そうかと思えば、カントリー調な素朴な唄もあってクロスオーバーした広がりのあるアルバムだ。


ジミ・ヘンドリックス  ジェニファー・ウォーンズ  ザ・バンド

スティービー・レイボーン  ロリー・ギャラガー  サンタナ

エマーソン、レイク & パーマー(ELP)を聴く

 展覧会の絵

 ELPで最初に聴いたのがこのアルバム。もの凄い衝撃を受けたのとクラシックには全く無知だったのでカミさんに聞かせたら、ムソルグスキーの曲だと教えられて唖然としたのを覚えている。