ブルーノ・ワルターの晩年1953年と1956年にニューヨークで録音されたモーツアルト交響曲40番と41番のレコードを買いました。
ブルーノ・ワルターが77歳の時に最高の指揮ができるとは凄いもので、音の積み重ねが年輪の積み重ねになるのは喜ばしいことだと思います。
演奏するコロンビア交響楽団を調べてみますとコロンビアレコードがブルーノ・ワルターの演奏をステレオ録音するためにセッティングされた楽団らしい。
ハリウッドの楽団員だったりニューヨークの楽団員だったりと録音によって異なり、
このモーツアルトの録音場所はニューヨークなのでニューヨークフィルのメンバーが主体とみたいです。
モーツアルトの交響曲では40番が一番好きですし、ブルーノ・ワルターが
もっとも心地よくモーツアルトを奏でてくれるように思います。
出だしの主題が、軽やかなウキウキするメロディが流れてきてモーツアルトだなぁと浸るように弦を響かせてくれる。
カートリッジがSPU Synergyだと一段と風合いがでてきて骨太なのに軽やかさが失われずモーツアルトがみずみずしい。
いつ聴いてもなんだか朗らかな気分にしてくれる優しくて暖かくて親しみのあるブルーノ・ワルターの指揮です。