エラ・フィッツジェラルドを聴く

Songs in a Mellow Mood

 歴代の女性ジャズヴォーカルでもっとも人気のある方ではないでしょうか。このアルバムは1954年のリリースでレコード会社はDECCAで2枚目のリリースになると思われます。ルイ・アームストロングとのデュエットが2年後ですから、まだ売り出し中のころで声量が豊かな唄が心地良く、伴奏がピアノだけですから、唄の上手さもよく分かります。

 アルバムタイトル通りメロウな曲ばかりで、身も心も疲れた時に一杯やりながらレコードを聴いていると、知らず知らずのうちに豊かで優しい唄声に癒されて少しづつ疲れが取れてゆきます。ふっくらとした容姿のとおりに柔らかく弾力の富んだ唄声でなにもかもが包まれてしまうのです。そんなヴォーカルをSonus Faber のMINIMA FM2で聴けばただひたすら頷くだけです。